【与謝野晶子記念館】コーナー展示「与謝野夫妻とレストランの主人」
2025-09-18
コーナー展示「与謝野夫妻とレストランの主人」
【会期】
令和7年9月17日(水)~11月17日(月)

 今からちょうど100 年前にあたる大正14 年(1925)10 月、与謝野寛・晶子夫妻のもとに届いたのは、友人・奥田駒蔵の訃報でした。現京都府城陽市出身の彼は、東京日本橋(のちに京橋)に、ふるさとの鴻ノ巣山の名前を拝借した西洋料理店「メイゾン鴻乃巣」を開いた人物です。本格的なフランス料理や異国の酒をふるまうこのレストランは、木下杢太郎や北原白秋を中心とした「パンの会」の舞台となったほか、多くの芸術家が集まるサロンの役割を果たしました。
 店に集う画家たちに触発された駒蔵は、自分自身も筆をとり、「鴻巣山人」と名乗って独学で絵に打ち込むようになります。自ら設計したアトリエで描いた自由な絵は、子どものいたずらのようだとも評されますが、与謝野夫妻はさかんに奨励し、寝室に彼の絵を飾っていたようです。
 また「鴻巣山人」は与謝野夫妻の旅に幾度となく同行して歌を詠んだほか、与謝野家の表札づくりや篆刻にもチャレンジし、作品を夫妻に贈っています。
 ここでは当館の寄託資料のなかから、「鴻巣山人」の手による絵や書簡などの初公開資料をご紹介します。大正文士・画家に愛されたレストラン「メイゾン鴻乃巣」、そして店の主人と与謝野夫妻の心あたたまる交流に思いを馳せていただけますと幸いです。

【出品資料】
掛軸、メニュー、書簡、印章 計6点 ※すべて初公開資料

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