企画展「晶子をはぐくんだ堺の文学」と パネル展「与謝野晶子の生涯と作品」を同時開催します
企画展『みだれ髪』刊行120年記念
「晶子をはぐくんだ堺の文学」と
パネル展「与謝野晶子の生涯と作品」を同時開催します
堺市では、令和3年度企画展として、『みだれ髪』刊行120年記念「晶子をはぐくんだ堺の文学」を以下のとおり開催します。
令和3年(2021)は、明治34年(1901)8月に与謝野晶子の第1歌集『みだれ髪』が刊行されてから120年となります。この歌集は、20世紀の幕開けとともに、近代短歌に大きな影響を与えました。
『みだれ髪』に収録された歌には、『明星』に発表した短歌だけではなく、堺で過ごしていた時代(以下「堺時代」という。)に詠まれたものが多く含まれており、晶子の才能はすでに堺時代から開花し始めていました。それには、堺時代に晶子が入会していた「関西青年文学会(浪華青年文学会)」の存在が大きく影響しています。この文学会には、発起人の一人で、与謝野夫妻の生涯にわたる最大の支援者である小林天眠をはじめ、中村春雨や高須梅渓、堺支会の河井酔茗や河野鉄南、晶子の弟やその友人の宅雁月などの才能豊かな若者たちが集まりました。後に晶子の夫となる与謝野鉄幹(本名:寛)との出会いも、当文学会主催の講演会に寛が招かれたことがきっかけでした。
本展では、近代短歌を象徴する『みだれ髪』が刊行されるまでのいわゆる「堺時代」の晶子の文学活動をはじめ、当時、晶子と交流があった同人たちを紹介し、晶子の原点を探ります。なお、本展は、緊急事態宣言発令による臨時休館によって開催ができなかった企画展を期間を変えて行うものです。
また、同時開催のパネル展では、与謝野晶子の生涯と作品の魅力を今回新たに制作した20枚のパネルで紹介します。これらのパネルは、本展でのお披露目の後、市内小中学校等へ貸出を行い、堺が誇る与謝野晶子の偉大さを市民の皆様へ広く知っていただくために活用します。
日 時
令和3年9月11日(土)~令和3年10月11日(日)
開館時間 午前9時~午後6時(最終入館午後5時30分)
場 所
さかい利晶の杜企画展示室(堺市堺区宿院町西2丁1-1)
主催:堺市 協力:与謝野晶子倶楽部
観 覧 料
大人300円、高校生200円、小中学生100円
※常設展示(与謝野晶子記念館、千利休茶の湯館)と共通料金
中止 学芸員による展示解説
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止となりました。
9月18日(土)午後2時~(20分程度)
定員:10名(先着順)
※さかい利晶の杜 企画展示室前集合、参加費無料(展示観覧券が必要)