【千利休茶の湯館】二代竹雲斎作 竹花籃
千利休茶の湯館の展示替えを行いました。
かつて竹工芸が栄えた堺を拠点に、120年間竹工芸を生業としている田辺家二代竹雲斎の花かごです。
二代田辺竹雲斎《花籃 銘 磯辺》
二代田辺竹雲斎(1910-2000)は、幼少の頃から竹工芸を学び、1937年に二代竹雲斎を襲名し、
以後独自の作品を生み出しました。
本作は鳳尾竹(ほうびちく)の煤竹(すすだけ)を素材とし、楕円状に荒く編まれています。
作家の感性によって自由に編み上げられており、竹の持つ自然の味わいが感じられます。
本作にみられるこの「荒編み」と呼ばれる技法は、繊細で清新な「透かし編み」と並び、二代竹雲斎の魅力を
最も引き出したとされています。
3月21日(火・祝)までの展示ですので、ぜひお見逃しなく!