現代アートと茶の湯 『バサラと侘寂(わびさび)~茶の空間~』開催!
堺市新進アーティストバンク所属アーティスト、南呂(なんろ)氏ご協力のもと
茶の湯空間における現代のわびさび世界を表現する作品展示やお茶会をおこないます♪
【アーティスト紹介】南呂
堺市新進アーティストバンク所属。
大阪府堺市生まれ。
大阪芸術大学大学美術学科日本画コースを卒業。
その後、渡仏しフランス文化と現代美術を学ぶ。
2年半の留学を経て帰国。大阪芸術大学大学院芸術文化学博士課程修了(芸術文化学博士)。
京都で前衛書関係のデジタルアーカイブ作業を4年間行う。現在は大阪芸術大学大学院にて助手を務める。
美術と市民を繋ぐ目的で、堺市を中心に造形芸術のワークショップや美術史講座等の活動を続けている。前衛書にも精通。
南呂 – 堺市新進アーティストバンク (sakai-bunshin.com)
【作品展示】
日 程:2024年1月4日(木)~8日(月)
場 所:千利休茶の湯館前エリア(要入館料)、茶室広間
【バサラ茶会】
※写真はイメージです
日 程:2024年1月6日(土)~チャイ編~ ☆子どもも大人もご参加できます。
【南呂さんからのメッセージ】
2024年1月7日(日)~抹茶編~ ☆大人向け
ボイス&サウンドパフォーマンス《Öffentlichkeit》 構成・演出 常盤成紀(表現者)
声 …… 武平孝子、江藤まちこ、杉田史憲
楽器 …… 宮本友季子
音響 …… 常盤成紀
茶室とは公共空間だった。政談の場所として、歓待の場所として、そして世俗を離れた場所として。人を招き、もてなすことで、そこに人間関係が立ち上がる。今日修身の趣味として市民に広がる茶の湯の社会的な意味は、従来まさにそのような公共性にあった。そして茶の湯が庶民に広がった江戸時代と同じころ、ヨーロッパにおいて公共性はコーヒーハウス(喫茶)が担っていた。人々はそこで新聞を読み、貿易や税について議論を交わした。この空間にいる者は皆、対等な市民として顔が見えている、コーヒーハウスとはそういう場所だった。
今日、公共的なことを素朴に語り合うのは難しい。駅やショッピングモールなどの「公共空間」では語り合うべき他者に出会えないし、X(旧Twitter)ではむしろ不特定多数の言葉の波が襲ってきて収拾がつかない。ここにあって、閉じたり開いたりする一定仕切られた空間で、招かれ、信頼されながら語り合う茶室は、今の時代には希望かもしれない。もちろん、利休が志した侘び寂びは、グローバル消費社会の中ではほとんど失効する。それでも所与の社会の中で生きること、これもまた利休の示した哲学だった。この茶室における声と音の取り組みは、ここがどんな場であったか、どんな場であることができるかを、共に想起・想像する試みである。
【構成・演出紹介】常盤成紀
堺市生まれ。コンサートやアートワークショップの企画実演をライフワークとする。2015年にアミーキティア管弦楽団を立ち上げ、地域や人々の歴史・生活・記憶・文化と音楽表現を結びつける活動を続けてきた。2021年からは(公財)堺市文化振興財団で学校・こども園・子ども食堂向け文化芸術事業、若手芸術家育成事業、市内文化団体支援事業の企画・取りまとめに従事。近年はJ. ケージの手法を参照した実験的な創作に関心を寄せており、今回は≪新解釈ボレロ!-きょうもいちにち-≫(2022)に続く2作目の発表となる。
時 間:各日11:00~12:30/14:00~15:30(7日はオープニング30分がパフォーマンス)
会 場:茶室広間
定 員:各回10名程度
参加費:1,500円
◎南呂さんご本人のアーティストトークも行います!
◎事前申し込み制、12月1日(金)9:00より受付開始
申し込みはお電話、または予約サイトから♪ → さかい利晶の杜 イベント予約サイト (reserva.be)
今後の情報更新も併せて、ぜひお楽しみに!