【与謝野晶子記念館】晶子最晩年の自筆歌百首屏風(海こひし)を初公開展示いたします。
与謝野晶子記念館では、11月18日より
晶子最晩年の自筆歌百首屏風(海こひし)を初公開展示いたします。
会期 令和2年 11月18日 (水)-令和3年1月18日 (月)
晶子の初期から晩年にかけて詠んだ歌148首を自選し書いた屏風
右隻に71首、左隻に77首
紙本金砂子地墨書 昭和15年(1940)3月製作 個人蔵
この屏風は、高知県の旧家である森木家の楠正氏(伊野町長などを歴任、故人)が晶子に書面で歌屏風の揮毫を依頼し作られました。
全歌集のうちほぼ各歌集から代表的な歌を自選した、晶子の歌の集大成といえる貴重な内容です。
また、晶子が半身不随になる2か月前に作られたことから、最後の大作であると思われます。
第1歌集『みだれ髪』の歌やふるさと堺を詠んだ歌が書かれた屏風は大変珍しいものです。
晶子は四国で唯一高知県に行っていないことから、高知県との関係が無いものと思われていた中、この屏風によって、その関わりが初めて明らかになりました。
『みだれ髪』収録歌・・・清水へ祇園をよぎる花月夜こよひ逢ふ人皆うつくしき
ふるさと堺を詠んだ歌・・・海こひし潮の遠鳴りかぞへつゝ少女となりし父母の家
この機会にぜひご来館いただきますようお待ちしております。