開催日:2022.10.20
【アウトリーチ活動】堺の茶の湯文化に関する出張授業で堺市立少林寺小学校へいってきました!
与謝野晶子の母校でもある堺市立少林寺小学校の4・6年生クラスで出張授業を行いました。
今回の授業は、堺環濠都市遺跡から出土した実物資料を手に取って触っていただき、堺の茶の湯文化を身近に感じてもらう内容です。
はじめに、普段歩いている町を掘ると、地下から昔の建物の跡や当時の人々が使っていた日常品が出土し、中世の堺の地層からは茶道具にまつわるやきものがたくさん発掘されていることを紹介しました。
次に実際に出土したやきものの欠片に触れてもらいました。
はじめて触れる実物資料にドキドキした様子の児童たちでしたが、さまざまな角度から資料を観察しました。
真剣な眼差しのみなさんに次のように問いかけてみます。
「どんなかたち?もよう?色?」
「表面の感触を触り比べたらどう?」
「どうやって使っていたのかな?」
「どこでつくられていたのかな?」
すると、次のようにさまざまな意見や疑問が出ました。
「花の模様が好き。この模様は学校の校章に似ている。」
「欠けたり焼けている部分を見ると、昔堺で戦いが本当にあったのだなと思った。」
「表面に糸を交差させたような模様があり、特別な焼き方をしていると思う。」
「内側よりも外側がザラザラしているものが多い。」
「青と白のお皿は家にあるものに似ている!海外でつくられたものだと思う。」
「なぜ中国のうつわは薄くてツルツルしたものが多いの?」
最後に自分が一番気になった資料を理由もあわせて発表してもらいました。
さまざまな観察ポイントを手がかりに、細部まで観察し気づいたことを話してくれました。
また自分の意見だけではなく、それぞれの着眼点を共有する時間となりました。