テキスト化凡例
1 オモテ面とウラ面があります。
2 テキスト化の際に加えた説明は〔〕(亀甲かっこ)で囲んで、〔説明〕〔説明終わり〕としています。
3 ルビは《》(二重山かっこ)で囲っています。
4 写真、イラストは【】(墨付きかっこ)で囲んでいます。
テキスト化凡例終わり
〔オモテ面〕
さかい利晶の杜企画展
「生誕150年 与謝野鉄幹」―新世界をわが手にて開きたく候 鉄幹―
令和5年11月18日(土)─令和6年1月14日(日)
時間:9時~18時(最終入館17時30分)
休館日:毎月第3火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
会場:さかい利晶の杜 企画展示室
観覧料:大人300円、高校生200円、中学生以下無料
※ 「与謝野晶子記念館」「千利休茶の湯館」の観覧券で企画展示室もご入場いただけます。
主催:堺市
協力:与謝野晶子倶楽部
さかい利晶の杜 Sakai Plaza of Rikyu and Akiko
〔さかい利晶の杜の文字の前に緑色の正方形のロゴマーク、白い文字のアルファベットでSAKAI RISHO NO MORI とあります。〕
【絵】
『与謝野寛《よさの ひろし》短歌全集』(藤島武二 画《ふじしま たけじ が》)(部分)堺市博物館 蔵
〔説明〕
オモテ面の右半分に絵があります。
えんじ色の線で、いくつもの花を付けた梅の枝が立ち上るように描かれています。その左上には、左向きの細い三日月があります。
〔説明終わり〕
【絵終わり】
【写真】
与謝野鉄幹 書斎にて 与謝野光氏 旧蔵
〔説明〕
茶碗を載せた盆や硯箱、束ねた紙を積み重ねた机に向かって鉄幹が右を向いて座っています。
〔説明終わり〕
【写真終わり】
〔ウラ面〕
与謝野鉄幹《てっかん》(本名、 寛《ひろし》)は明治6年(1873)、京都市の岡崎に生まれました。
二十歳で上京した鉄幹は、旧派の和歌を批判し近代短歌の革新を成し遂げます。明治33年(1900)には文学美術雑誌『明星』を刊行し、与謝野晶子をはじめ、石川啄木や山川登美子、北原白秋や吉井勇などの若い歌人たちの才能を開花させました。この頃に用いたのが「鉄幹」 (老梅《ろうばい》の幹という意味)の雅号でした。
その後、時代の流れとともに鉄幹は歌壇の中心からはずれ、妻の晶子の方が世の中に求められていきます。苦悩する日々の中でも、鉄幹は作歌だけにとどまらず、訳詩に挑戦したり、日本語源の研究や古典文学を普及したりするなど、文学史において重要な活動を行っていたことはあまり知られていません。
本展では、鉄幹の著書や原稿、創作ノートや書簡などを展示します。また、鉄幹の弟子であり友人であった新潟県佐渡の実業家、渡邉湖畔《わたなべ こはん》(1886〜1960)のもとに遺《のこ》された貴重な資料の数々を、渡辺家の特別なご協力によりお借りし、展示いたします。
鉄幹生誕150年の節目に、知られざるその業績と、生涯にわたって持ち続けた文学への探究と情熱を紹介します。本展が鉄幹の再評価につながる機会となれば幸いです。
*「鉄幹」 の雅号を明治37年(1904)に廃し、以降本名の「寛《ひろし》」で執筆活動を続けていますが、本展では混乱を避けるため「鉄幹」で統一しています。ただし、作品名・引用文・釈文については「寛《ひろし》」のまま表記しました。
[関連事業]〔ふたつあります。〕
1 学芸員による展示解説
日時:12月7日(木)(晶子生誕日)午前10時30分~/令和6年1月13日(土)午後1時30分~(各日20分程度)
場所:さかい利晶の杜 企画展示室
参加費:無料(展示観覧券が必要)
2 与謝野晶子倶楽部 と さかい利晶の杜「晶子入門講座」第3回
日時:11月18日(土)午後2時~午後3時30分
テーマ:与謝野家のルーツ礼厳と京都 -生誕200年を記念して-
講師:古澤 夕起子《ふるさわ ゆきこ》(同志社女子大学等非常勤講師)
会場:さかい利晶の杜 2階講座室
参加費:会員無料、一般300円(展示観覧料を含む)
定員:各回40名(先着順・要申込み)
*申込方法など詳しくは当館HP、もしくは与謝野晶子倶楽部へ。
【写真5枚】
〔説明〕
1 『与謝野寛《よさの ひろし》短歌全集』(昭和8年(1933)、明治書院刊) 堺市博物館蔵
右には鮮やかな群青色の本があります。その表紙には、オモテ面で紹介された絵が刻まれています。左には、その絵を藍色で写し取った紙が並んでいます。
2 与謝野鉄幹・晶子、 江南文三《えなみ ぶんぞう》書画幅 渡辺家蔵
縦長の書画です。上と下には筆書きの短文があり、その間には、髪の毛は青色、体は赤色で、上から左向きの姿、正面を向いて立つ姿、左向きに跪いて伏せる姿が花とともにあります。
3 与謝野鉄幹筆『日本古典全集』「土佐日記」校正原稿 堺市博物館蔵
原稿に、鮮やかなピンク色でたくさんの書き込みがされています。
4 与謝野鉄幹還暦記念展の会場にて(正面右が鉄幹、左が晶子)与謝野光氏旧蔵
和服に羽織姿の晶子と三つ揃えのスーツにネクタイ姿の鉄幹です。後ろには、同じようにスーツ姿の男性たちが大勢見えます。
5 与謝野鉄幹還暦記念展のポスター (石井柏亭 画《いしい はくてい が》)個人蔵
薄紅色の紙に白梅の花をたくさん付けた枝が描かれ、黒の筆文字で記念展のタイトルや会期、会場名が記されています。
〔説明終わり〕
【写真終わり】
さかい利晶の杜 Sakai Plaza of Rikyu and Akiko
千利休茶の湯館 茶の湯体験施設 与謝野晶子記念館 観光案内展示室
〔さかい利晶の杜の文字の前に緑色の正方形のロゴマーク、白い文字のアルファベットでSAKAI RISHO NO MORI とあります。〕
〒590-0958 大阪府堺市堺区宿院町西2丁1番1号
電話:072-260-4386
FAX:072-260-4725
https://www.sakai-rishonomori.com〔読み〕《エイチティーティーピーエス コロン スラッシュスラッシュ ダブリューダブリューダブリュー ドット サカイ エスエーケーエーアイ ハイフン リショウノモリ アールアイエスエイチオーエヌオーエムオーアールアイ ドット シーオーエム》
〔二次元コードがあります。〕
以上で「さかい利晶の杜企画展 「生誕150年 与謝野鉄幹」―新世界をわが手にて開きたく候 鉄幹―」を終わります。
製作 堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
製作協力 テキスト化堺
製作完了 2023年11月