室町時代から江戸時代にかけての堺のまちは、堺環濠都市遺跡(SKT)として土中に埋もれています。特に慶長20年(1615)の大坂夏の陣で被災したまちの遺跡は現地表面から1m前後の深さにおいて、良好な状態で広範囲に残っていることがわかっています。この遺跡では昭和50年にはじめて調査が実施されて以降、これまでに1300件を超える調査が行われ、町屋や蔵、道路、濠の跡などが見つかるとともに、自治都市・貿易都市として反映していた当時を物語る数多くの土器・陶磁器などが出土しています。これらは、当時の人々の社会や生活・文化を再現するうえで貴重な資料となっています。
なかでも、武野紹鷗や千利休などの茶人が活躍した堺では、「茶の湯」に関連する陶磁器が多数発見され、ポルトガル人宣教師により「数奇と呼ばれる新しい茶の湯が始まった」とされる堺のまちを象徴するものとして注目されます。
本展では、これまでの調査で見つかった茶陶のうち、慶長20年の戦果で被災したまちの跡から出土した名品を中心に約100点を展示し、千利休没後のいわゆる「織部様式」の茶の湯を探ります。
チラシPDFはこちら
[会期]※新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底したうえで実施します。
令和4年9月17日(土)~令和4年10月16日(日)
午前9時~午後6時(最終入館 午後5時30分)
※休館日:9月20日(火)
[会場]
さかい利晶の杜 企画展示室
[観覧料]
一 般:300円(10名以上の団体は240円)
高校生:200円(10名以上の団体は160円)
中学生以下:無料(堺市内・市外問わず)
※「千利休茶の湯館」「与謝野晶子記念館」の観覧券で企画展示室にもご入場いただけます。
[主催]堺市文化観光局文化部文化財課 ホームページはこちら
[共催]堺市博物館学芸課
■関連行事■
・学芸講座「堺環濠都市遺跡から出土した桃山茶陶」
講 師:續 伸一郎(堺市文化財課)
日 時:令和4年9月25日(日)午後2時~午後3時30分
会 場:さかい利晶の杜 講座室
定 員:30名(先着順、事前申込みが必要です)
参 加 費:無料(展示観覧券が必要です)
申 込 先:さかい利晶の杜
申込方法:参加者名(ふりがな)・電話番号を明記のうえ、電話・メール・FAX・来館にて
TEL/072-260-4386 FAX/072-260-4725 メール/event@sakai-rishonomori.com
9月5日(月)午前9時から受付開始
・展示解説
日 時:令和4年9月24日(土)、10月15日(土) 各日午後2時~(20分程度)
会 場:さかい利晶の杜 企画展示室
参加費:無料(展示観覧券が必要です)
申 込:不要(企画展示室前集合)
・現地見学会「埋もれた環濠都市遺跡を歩く」
日 時:令和4年10月1日(土)午前10時~正午 ※雨天決行(大雨警報、暴風警報が発令された場合は中止)
定 員:30名(応募者多数の場合は抽選、事前申込みが必要です)
参 加 費:無料
集合場所:堺市役所前広場「Minaさかい堺市役所前」(堺市堺区南瓦町3-1)午前10時出発
解散場所:さかい利晶の杜 正午到着
行 程:堺市役所前→大小路通→菅原神社→開口神社→市之町西→甲斐町西→さかい利晶の杜
申込方法:参加者名(ふりがな)・住所・電話番号を明記のうえ、往復はがきにて申込。
※1枚につき2名まで(その場合は代表者を明記) ※9月1日(木)~9月9日(金)必着
申 込 先:堺市文化財調査事務所
〒590-0156 堺市南区稲葉1丁3142 TEL/072-273-6101
■「街角やきものセレクション」開催中
堺市立町屋歴史館(山口家住宅・清学院)でも堺環濠都市遺跡から出土した陶磁器を展示しています。ぜひご来館ください。
問合先:堺市文化財課 TEL/072-228-7198
●山口家住宅:堺市堺区錦之町東1丁2-31 ●清学院:堺市堺区北旅籠町西1丁3-13