人物紹介
与謝野晶子について
明治11年(1878)12月7日、現在の堺市堺区甲斐町にあった和菓子商「駿河屋」の三女として生まれました。家業を手伝いながら文学会に入会するなど多感な少女時代を堺で過ごします。22歳で上京し、歌の師である与謝野寛(鉄幹)と結婚して12人もの子どもの母となりました。代表作には、歌集『みだれ髪』や詩「君死にたまふことなかれ」があります。歌人として有名ですが、その活動は詩歌にとどまらず『源氏物語』の現代語訳や社会問題、教育問題にかかわる評論など、その表現世界の幅を広げてきました。特に評論文は、現代にも通じる普遍的なメッセージを発信し続けています。昭和17年(1942)5月29日に63歳の生涯を終えます。毎年堺では命日に、「白桜忌(はくおうき)」という法要がいとなまれています。